エアブアラシアート「Jin House」


1982年2月号 カスタムカー (ちなみに田中は旧姓です。
「女性ペインター・田中尋子さんの素顔」

メルヘンタッチのペイントだけでなく、リアルな動物はヌードを描く女性ペインターが大阪で話題になっている!

エアブラシペインターとして有名な人は男性が多い。
が、最近、関西でメルヘンタッチで明らかに女性のペインターによると思われるものいが出現して評判をとっている。

そのペインターは弱冠19歳のピチピチギャル、田中尋子さん。
そこでさっそく彼女にアプローチ。

松田聖子に似て、あどけない顔で「オヤ、この子が描くの?」といった感じをいだかせる。
「そうなんです。お客さんの中には、私を見て驚く人もいます。でも今までの作品を見て納得してくれますけど・・」

イラストレーターの山口はるみが目標という彼女は、メルヘンタッチだけでなく、リアルな動物や女性のヌードなども得意としている。
女性だからとか、10代の娘なんか、などとナメテかかれない。ファイト満々のキャリアウーマンなのだ。

キャリアに既に5年!

尋子さんがエアブラシを始めたのは、中学生のときだというから、経験はすでに5年。
「オートボディショップたなか」の長女。
そんな環境がこの道に入るきっかけになった。

「6年前に、東京からエアブラシの講習をしに先生が来て、その時にうちで実習をやったのです。それを見て、まず始めたのが母なんです。それをマネして私もやるようになりました。」

もともと絵を描くのが好きで、いずれ芸大に行きたいと思っていた彼女は、技術を身につけると、母親よりすぐうまくなってしまった。

いつの間にか、エアブラシは彼女の独壇場になった。
高校を卒業し、デザイン専門学校に1年通い、さらに腕を磨き、個性を強調した作品を次々に描き始めた。

(中略)

毎月3〜5台はペイントしている。
これまで約200台近く描いてきた。
本誌カラーグラビアでも紹介しているので、その作品の素晴らしさは、いまさらいうまでもないところ。

いまのところ、女性ペインターは尋子さんだけ。

「特に女性というのを強調することはないと思います。ある程度しっかりした技術を身につければ男性と対等です。あとは自分の個性をいかに出していくかだと思います。私はあんまり気負って描いているわけではないのです。やはり描くのが好きだからということでしょうね。」

最近では、彼女の評判を聞いて、遠く中国地方や関東地方のお客さんも。わざわざ頼みに来るようになった。
(略)


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